よくある症状

「最近、目がかすむ」「夕方になると目が疲れる」「眼鏡を掛けても見えにくい」このような目の症状でお悩みではありませんか?

眼の不調は、単なる疲れだけでなく、白内障や緑内障などの重大な眼疾患のサインかもしれません。
厚生労働省の調査によると、日本人の中途失明原因の上位は、1位:緑内障(40.7%)、2位:網膜色素変性(13.0%)、3位:32 糖尿病網膜症(10.2%)、4位:黄斑変性(9.1%)、5位:脈絡網膜萎縮(4.9%)※となっています。

目の病気は悪化してから治療を始めても元通りに回復しないものも多く、早期発見・早期治療が非常に重要です。少しでも見え方や目に違和感があれば早めに眼科を受診するようにしましょう。

このページではよくある症状やそこから考えられる病気についてまとめていますので、これらを参考に適切な対応を取るようにしてください。

見えづらい・視力低下

徐々に見えづらくなる

「段々と視力が落ちて、眼鏡を変えても思うように見えない」という症状は、加齢に伴う白内障が原因の場合がよくあります。白内障は眼の水晶体が濁る病気で、40代以降徐々に進行し、70歳以上では90%以上の方に見られます。

初期は霧がかかったような見え方から始まり、進行すると視力が著しく低下します。しかし、白内障は手術によって視力を回復できる病気です。
また、緑内障による視野欠損も視力低下として自覚されることがあります。緑内障は自覚症状に乏しく、気づいたときには視野が狭くなっていることも少なくありません。いずれも早期発見・早期治療が重要なので、40歳を過ぎたら定期的な眼科検診をお勧めします。

突然見えづらくなる

「急に視界の一部が見えなくなった」「カーテンのように視界が遮られる」といった症状は緊急性の高い状態です。

網膜剥離や眼底出血などが考えられます。「片目だけ霧がかかったように見える」「電灯を見ると輪がかかって見える」という見え方に、激しい頭痛や眼の痛み、吐き気を伴う場合は急性緑内障発作の可能性があり、速やかな治療が必要です。

また、片目だけ突然視力が低下した場合は、網膜動脈閉塞症や網膜静脈閉塞症など血管のつまる病気や、視神経の病気などの可能性もあります。これらの症状が現れた場合は、一刻も早く眼科を受診してください。

かすむ・ぼやける

全体的にかすむ・ぼやける

「全体的に視界がかすんでぼやける」という症状は、白内障の典型的な初期症状です。

特に光を見たときにまぶしく感じたり、夜間の運転で対向車のヘッドライトがにじんで見えたりする場合は、白内障の可能性があります。日本眼科学会の調査によれば、50代の37~54%、60代の66~83%、70代の84~97%、80歳以上では100%の方に何らかの白内障が見られるとされています。

他にも、ドライアイや角膜の病気でもかすみ感を生じることがあります。また、糖尿病網膜症や加齢黄斑変性など網膜の疾患でも視界のかすみが現れることがあります。特に糖尿病がある方は、定期的な眼底検査が重要です。

部分的にかすむ・ぼやける

「視界の一部だけがかすんだり、ゆがんだりする」場合は、緑内障や黄斑部の疾患が疑われます。

緑内障は視神経が障害される病気で、周辺視野から徐々に欠けていくのが特徴です。日本における緑内障の有病率は40歳以上で約5%と言われており、早期の緑内障では自覚症状がほとんどないため、定期検診での発見が重要です。また、視界の中心部がゆがんで見える場合は、加齢黄斑変性や黄斑浮腫などの病気の可能性があります。

これらの症状は放置すると失明につながることもあるため、早めに専門医の診察を受けることをお勧めします。

まぶしい(羞明)

光がまぶしく感じる

「普段より光がまぶしく感じる」「屋外で目を開けていられない」といった症状は、白内障による羞明(しゅうめい)の可能性があります。

白内障では水晶体の濁りにより光が散乱し、まぶしさを強く感じるようになります。その他、角膜の炎症や傷、ドライアイ、虹彩炎などでも羞明が生じることがあります。まぶしさが長期間続く場合や、急に強くなった場合は眼科を受診することをお勧めします。

当院では、詳細な検査によりまぶしさの原因を突き止め、適切な治療を行います。

充血・目の赤み

目が赤い・充血する

「目が赤い」「白目の部分に血管が目立つ」という症状は、多くの眼疾患に共通して見られます。

軽度の充血であれば、目の疲れやドライアイ、アレルギー性結膜炎などが原因かもしれません。しかし、強い充血に加えて痛みや視力低下を伴う場合は、急性緑内障発作や角膜潰瘍、ぶどう膜炎などの重篤な疾患の可能性もあります。特に、急性緑内障発作では片目の眼圧が急激に上昇し、激しい眼痛、頭痛と吐き気を伴う充血が起こります。この状態は眼科救急の対象となるため、すぐに受診が必要です。また、コンタクトレンズの使用者で充血と痛みがある場合は、角膜感染症の可能性もあるため注意が必要です。

一方、充血とよく間違えられるのが結膜下出血です。充血では結膜の血管の走行を追うことができますが、出血では血管は見えづらくなりべったりと血液が結膜の下に広がります。多くの場合は原因が明らかではなく、痛みや見づらさも伴わないので、いつ起こったのかわからず、鏡を見て初めて気がついたり、人に言われて気づきます。結膜下出血は数日から数週間で自然に治癒するため、特別な治療は必要ありません。

しかし、充血や目やにを伴う場合は結膜炎の場合があるため眼科受診が必要です。また、結膜下出血を繰り返す場合は結膜弛緩症という病気を合併していることがあります。点眼薬で経過をみることもありますが、手術により結膜下出血の再発を予防することが可能です。

目の痛み

目が痛い・違和感がある

「目が痛い」「目の奥がズキズキする」といった症状は、様々な原因で起こります。

軽度の痛みや違和感は、目の疲れやドライアイ、結膜炎などが考えられます。しかし、強い痛みや急な痛みは、急性緑内障発作や角膜潰瘍、虹彩炎などの可能性があります。特に注意すべきは急性緑内障発作で、眼圧の急激な上昇により激しい痛みと吐き気、頭痛を伴い、放置すると失明につながる恐れがあります。多くは片眼性で、両眼同時に発症することは稀ですが、時間差をおいてもう片眼に発症することがあります。日本緑内障学会の調査によると、急性緑内障発作は50歳以上の女性に多く、発症率は10万人あたり年間約2〜4人とされています。

眼の痛みが強い場合や、視力低下を伴う場合は早急に眼科を受診してください。

目の乾き・異物感

目が乾く・ゴロゴロする

「目が乾く」「砂が入ったようなゴロゴロ感がある」という症状は、ドライアイの可能性が高いです。

日本におけるドライアイの有病率は約22%と言われており、特にデスクワークやスマホ・PCの長時間使用者、コンタクトレンズ使用者、閉経後の女性に多く見られます。ドライアイは単なる不快感だけでなく、角膜表面の傷や炎症を引き起こすこともあります。

涙が出る(流涙)

涙が止まらない・目やに

「涙が勝手に出てくる」「目やにが多い」という症状は、ドライアイの一種である「涙液減少型ドライアイ」の可能性があります。

これは、目の表面の乾燥を感知した脳が反射的に涙を出すために起こります。また、加齢による涙道の狭窄や閉塞、まぶたの位置異常(眼瞼内反など)、結膜炎などでも流涙が起こります。白内障や緑内障の手術後に一時的に涙が出やすくなることもあります。

特に片目だけ涙が出る場合や、涙と共に目やにが多い場合は、何らかの眼疾患の可能性があるため、眼科での精密検査をお勧めします。

目の前に浮遊物が見える(飛蚊症)

目の前に虫や糸くずが浮かぶ

「目の前に小さな虫や糸くずのようなものが浮かんで見える」という症状は飛蚊症(ひぶんしょう)と呼ばれます。

これは加齢などにより眼球内のゼリー状の物質「硝子体」が変性して混濁が生じ、影として網膜に映るために起こります。多くの場合は生理的なものですが、突然飛蚊症が増えたり、光が走るように見える「光視症」を伴う場合は、網膜裂孔や網膜剥離の前兆である可能性があります。特に強度近視の方や白内障・緑内障の手術後は網膜剥離のリスクが高まります。飛蚊症の急な増加や光視症がある場合は早急に眼科を受診してください。

当院では、広角眼底カメラや散瞳による詳細な眼底検査で網膜の状態を精密に診断し、適切な治療を提案いたします。

まぶたが重い・下がる(眼瞼下垂)

まぶたが下がる・開けにくい

「まぶたが重い」「目が開けにくい」という症状は、眼瞼下垂(がんけんかすい)の可能性があります。

眼瞼下垂は、まぶたを持ち上げる筋肉の機能低下により起こり、加齢が主な原因です。見た目の問題だけでなく、視野が狭くなることで日常生活に支障をきたすこともあります。また、点眼薬の副作用でまぶたが下がることもあります。眼瞼下垂が強い場合は手術治療が効果的です。眼瞼下垂と間違えやすい症状として、眼瞼ミオキミアがあり、これは緊張やストレス、疲れなどが原因で起こることがあります。

他には眼瞼痙攣(まぶたの不随意運動)という病気があり、これはまぶたの症状が気になる場合は、眼科での適切な診断をお勧めします。

頭痛・目の疲れ

目の使用で頭痛がする

「パソコンやスマホを使うと頭痛がする」「夕方になると目が疲れて頭痛がする」という症状は、眼精疲労による頭痛の可能性があります。

これは、屈折異常(近視・遠視・乱視・老眼)や調節機能の問題、眼位異常などが原因で起こります。適切な眼鏡やコンタクトレンズを使用していない場合や、長時間の近業作業でも症状が現れます。また、緑内障や副鼻腔炎などの疾患でも目の周囲の疼痛が生じることがあります。

当院の診療について

症状別の適切な診療

仁川眼科医院では、兵庫医科大学の教授を務めた院長をはじめ、兵庫医科大学元講師、大阪市立総合医療センターの元部長など経験豊富な複数の眼科専門医がチームで診療にあたっています。白内障や緑内障をはじめとする様々な眼疾患の診断・治療に豊富な経験を持ち、患者さん一人ひとりの症状や生活環境に合わせた最適な治療をご提案します。

眼の疾患は放置すると取り返しのつかない視力低下を招くことがあります。「様子を見よう」と思っていても、実は緑内障や網膜剥離などの重大な疾患を発症していることもあります。少しでも気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

※2019年度の全国新規視覚障害認定疫学調査